2020.12.03
プロコム仕事術 色編 その1
こんにちは。前田です。
本日はデザインをする上でとっても重要な役割を担う
「色」についてお話していきたいと思います。
標識、看板、広告…
私たちの身の回りには、視覚でとらえる情報が溢れていますよね。
これらを目につきやすくし、分かりやすく伝えるために「色」はなくてはならない存在です。
色は人の目を引きつけたり、情報を区別して探しやすくしたり、
書かれた文字や数字を理解しやすくしたり、思った以上にたくさんの力を秘めています!
これらをうまく使うことで初めて、目にした人の心が動き出し、行動へと変わっていきます。
逆にこれらがうまく機能していないと、相手に理解されないばかりか、
そもそも情報自体に気付いてもらえない可能性も…
今回は私たちが無意識に感じとっている「色のイメージ」についてお話します。
まずはこちらの色。
さて、パッとこちらの色を見て、みなさんは何をイメージしたでしょうか?
りんご? トマト? 消防車?
熱く燃える炎? 激しい怒りの色? おめでたい色?
見る人によってさまざまなイメージが湧き上がってきますよね。
色には何かを連想させたり、感情や記憶を呼び覚ましたりする働きがあります。
つまり、色は私たちに何かを訴えかける「コミュニケーション力」を持っているということなのです!
例えばこちら。
この2つのいちご。
どちらのほうが「甘く」感じるでしょうか?
より赤く、濃く色づいた左のいちごのほうが、甘くておいしそうに見えませんか?
お次はダンボール箱。
どちらの方が「軽く」感じますか?
もちろん個人差はありますが、
明度(明るさ)が高い色ほど軽く見え、明度が低い色ほど重く見えるといわれています。
実際のダンボール箱にベージュ系の色が多いのは、
持つ人に少しでも軽く見せ、作業効率を上げるためなんだとか!すごい!
最後はこちら。
どちらの所くんに「営業に来てほしい」ですか?
こちらは「明るい色ほどやさしく見える」という事例の紹介だったのですが、
所くんの溢れ出る人柄の良さのせいで「どっちでもやさしく見える」という
想定外の事態にめちゃくちゃ笑ってしまいました。
他にも水道の蛇口の「赤がお湯で青が水」
トイレのマークの「赤が女性用で青や黒が男性用」など、
私たちの行動は思った以上に「色」に左右されていますよね!
このように「多くの人に共通する色のイメージ」は、
私たちデザイナーも広告やパッケージのデザインを作る上でとても大切にしています。
次回は「色のイメージ」を利用した具体的な広告の制作事例をご紹介します!お楽しみに!